トピック

【活動報告】地域課題解決をテーマにリカレントワークショップを行いました

先日、奈良国立大学機構様主催のリカレントプログラムの一環で、奈良県高取町の地域課題を解決しようという産官学ワークショップの講師を代表岡本が務めました。

当日は奈良女子大学教授、大学院の学生の方々、県と町の社会福祉協議会、一般企業の方々という産官学各方面からご参加いただきました。

地域課題は社会福祉協議会様からご提示いただきました。たくさんある地域課題から3つだけ取り上げ、今回は「高取助け愛サービス利用促進」(住民同士の助け合い活動)「ひきこもりの人の働く場づくり」「ボランティア活動の入口デザイン」というテーマでグループワークで取り組みました。

事前打ち合わせで社会福祉協議会様からヒアリングした時点では、本当にお困りで、すでに様々なお取り組みを実施されているが思うような成果が出ていないというような状況でした。

今回のプログラムでは、事業活動を通じてサステナブルな課題解決の道筋を考えました。ワークショップでは考えるためのインプットとして講師よりビジネスモデルキャンバスの仕組みと使い方の講義を行い、各グループで模造紙を広げ、ブロック付箋やカラーマーカーを使ってディスカッションを行いました。

ビジネスモデルキャンバスを使ったグループワークのアウトプットです。

付箋の置き場所が揃っていないところからは議論の痕跡を想像できそうなほど、各グループが一生懸命に考えていたことがわかります。そして付箋の中にはきらりと光るものもあったり、ボランティア+ワーケーション=ボラケーションという新語が生まれたりと素晴らしい産官学の化学反応があちこちで見られました。そして参加された学生の方を指導されている大学の先生からは学生への教育効果が大きく認められる素晴らしい取り組みだとの評価をいただき、未来のリーダーを育成するためには産官学の取り組みが効果的なんだなと改めて感じました。

※参加者の感想(一部)
「普段話すことのない企業の方々と意見交換ができて今まで内輪で出てこない意見を聞けて本当によかったです。」(社協様)


「学生はアイデアを出すことはできるが、収益やコストのことまでは考えてこなかった。これから就職して社会に出るので良い経験をさせていただきました。」(大学院生)


「異なる視点を持つ人々との対話は非常に刺激的で有益なものでした。学生や教授の方から提案された斬新なアイディア、社会福祉協議会の職員様の地域社会への深い理解、そして我々企業に所属する参加者のビジネス文脈で考える問題解決のアプローチを組合せることで実践的で持続可能な解決策を導き出すことができたと考えています。今回のワークショップを通して、企業、教育機関、社会福祉団体が連携することで、より幅広い問題に対して効果的に取り組むことができる可能性を深く感じました。」(企業様)

会の最後には参加者全員で記念撮影を行いました。みなさんのステキな笑顔は今回のワークショップの成功を語ってくださっていたと思います。

今後も教育総研は皆さんと共に、知恵を出し合い地域課題を解決するお手伝いを日本各地で行って参りたいと思います。ご関心のある地方自治体、大学関係者様、地域貢献に取り組まれる企業の皆様はぜひお問い合わせください。

PAGE TOP