PMOとはプロジェクトマネジメントオフィスのことを指す言葉です。最近の事業活動はプロジェクト形式で進むことが多く、PMOが注目されています。PMOとはプロジェクトマネジメントを取り扱う一部門で、社内でまかなうこともありますが、その業務だけ切り取って外注することもあります。
とは言え、PMOを調べるとなんだか難しい言葉がたくさん出てきて、結局分からなかったという事も多いのではないでしょうか。
そこでPMOが「あるとき」と「ないとき」で分かりやすくマンガ仕立てにしてみましたので、手っ取り早くイメージしたい方は是非ご覧ください。
4年目社員の佐藤さんは社内公募のあった新規事業企画に応募していました。ある日、佐藤さんの企画が通ったと上司から伝えられました。正直びっくりですが、通ったのだからやるしかありません。これもチャンスかなとやってみる気になりました。
「PMOがいるとき」
通常業務も兼務して進めなければならないし、佐藤さん自身、プロジェクトを中心に回すのは初めてですし、今後も社内でプロジェクト形式の案件が多くなりそうなので、佐藤さんは外部にPMOを委託することにしました。今回のPMとPMOの経験値を社内に残すことも視野に入れています。
PMOの窓口の岡本さんは仕事が早く、気づかないところまでサポートしてくれます。通常業務と兼務で大変ですが、岡本さんがしっかりフォローしてくれているので安心です。プロジェクトのキーマンの一人、営業部の近藤部長は忙しいで有名ですが、岡本さんがしっかり捕まえてくれて話を通してくれています。システム担当者とはいつも話が通じず(汗、コミュニケーションが厄介ですが、PMOの方でちゃんと「通訳」してくれているのでスムーズに連携が進んでいます。佐藤さんの社内の評判も上々で、上司からも同僚からも認められ、力を発揮できていることを実感し、良かった~としみじみ感じています。
「PMOがいないとき」佐藤さんは自力でプロジェクトを進めています。社内では通常業務の忙しさから協力者は得られません。細々したことは事務担当の同僚や部下に振っていますが、連絡事項一つ通すだけでも何回も手元に戻ってきます。「電話ぐらい内容聞いてまとめて報告してくれたらいいのに、、」と、つい心の声がつぶやき程度にもれ出します。連携して他部署ともやり取りしなければならないのでWBS(ワーク ブレイクダウン ストラクチャ)を作らなければなりませんが、慣れてないので差し戻しやヌケモレばかりでうんざりです。協力をお願いした同期の吉田君にも「やってやりたいんだけど繁忙期でさぁ」と断られ、「俺も通常業務と兼務してんだよっ」とグチりたいのをこらえるのがやっとです。上司からはせっつかれ、佐藤君、もうどうしていいか分かりません。。「あぁ、新規事業企画なんて出すんじゃなかった、、」
佐藤君のような期待の人財はしっかりと育てていきたいものですね。PMOは一時的なもの。外部委託も選択肢として是非ご検討ください。