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外国人には不思議?日本の就職活動マナー解説

日本の就職活動はとても独特です。
知らないまま就職活動をすると最初の書類選考で落とされてしまって次の選考に進めない、、ということが起こります。

今回は、外国人が軽く考えているけれども、「日本の就職活動では重要なポイント」をご紹介します!

履歴書・エントリーシートでは何を見られるのか

多くの企業では履歴書やエントリーシート(ES)で書類選考を行います。最近は手書きのものを求められることが少なくなったので外国人の皆さんにとっては良い変化ですよね。昔は手書きでなければダメだと言われていました。

それはどうしてか、、履歴書やエントリーシートでは「熱意」を見るからです!

つまり、入社への本気度が高いかどうかを履歴書に書かれた文字で判断するわけです。丁寧で美しい文字で書かれているのは当たり前、当然、誤字脱字や修正など許されません。文字量も多ければ多いほど「御社に入りたいんです!」という気持ちの表れと考えられるのです。大して興味が無ければ書くことも思い浮かばないでしょうし、雑に書いてしまいますよね。それが人間です。その名残りがあり、パソコンで作成した履歴書でも文字量は「入社への熱意の表れ」と判断されます。パソコン入力ができるようになった今は尚更、誤字脱字は注意力不足と受け取られますので注意が必要です。
履歴書、エントリーシートではそのスペース一杯いっぱいになるようにたくさん書きましょう!

自己PRは何を言えばいいのか

履歴書やエントリーシートにも自己PRを書く場所がありますし、面接では必ず言う機会がある「自己PR」。これもとても重要です。
「私は〇〇大学を卒業して日本に来ました。そして△△専門学校を卒業予定です。N2を持っています。御社に入りたいです。宜しくお願いします。」これでは面接官に覚えてもらえません。

自己PRとは文字通り「自分PRする」場面です。自分だけの特長を伝えて面接官の印象に残らなければなりません。

自分だけの特長とは何か、、自分の経験を話すことです!

趣味や好きな事は他の人と同じになることもあるかもしれませんが、その趣味や好きな事から経験したことは「あなただけのもの」です。

例えば、趣味がサッカーだとします。こんな話もできるのではないでしょうか。

「サッカーは好きでしたがチームで一番下手でした。でもコーチはいつも私にだけ「ゴールしたら得点倍」のチームルールを用意してくれました。私はチームで一番背が低くて走るのも遅く、チームの足を引っ張っていました。でも私がゴールすれば2点入るので、チームメンバーは私にゴールを打たせるように手伝ってくれましたし、ゴールが決まったときは一緒に喜んでくれました。私はサッカーで「チームワークの重要性」と「みんなで成功を喜び合うことの幸せ」を学びました。」こんな話なら面接官の印象に残りますよね。

作り話をする必要はありません。ウソはいけません。一生懸命思い出せば、誰にでも何か一つくらいは印象的な出来事があると思います。是非それを自己PRに活かしましょう♪

返事は元気良く

皆さんはどんな人と一緒に過ごしていると良い気持ちになりますか?

一緒に仕事をするなら「感じの良い人」としたいと思う人が多いのではないでしょうか。では、どんな人が「感じが良い」のでしょう。

一般的には「明るくて元気な人」の方が良いですよね。面談でそれをイメージさせるには「元気よく返事をする」のが一番効果的です。
・名前を呼ばれたらすぐに大きな声で「ハイ!」と言う。
・何を聞かれたか分からなければ「もう一度お願いできますか?」とすぐに答える。
・「こちらへどうぞ」と言われたら「ありがとうございます」と丁寧に明るくお礼を言う。
こんなちょっとしたことで「感じの良い人」をPRできます。
簡単な事ですね。面接という緊張する場面においてもできるようになるためには日ごろから実行しておくと良いですよ。

将来の夢を教えてください、と言われたらどう答えたらよいのか

面接では「自分の将来」について問われることがよくあります。
「あなたの将来の夢は何ですか」と言われたらどう答えますか?この質問は「将来の人生設計に対しての就職の意味合い」を聞くものです。

日本に住んでいる外国人でよくあるのは、「2年くらい仕事をして国に帰る」と答えてしまうパターンです。
これは正直な答えなのでしょうが、あまりおすすめできません。

なぜなら日本企業は「長く勤めて欲しい」と思っているからです。日本人の考える「長い」とは、5年以上10年くらいを意味します。日本企業は「終身雇用」が一般的だったのですから5年でも短くなった方です。

入社して3年くらいは戦力にならないと考える企業が多くあります。そうなると、「2年で辞めて国に帰るんだったら教えるだけ育成経費の無駄だ」と思われてしまいます。

例えば、「2年くらいは日本で働いて、力を付けて母国に支店を作ってもらえればそこの責任者になるくらい成長したいと思っています」という答えであれば、「2年で帰国する」点では同じですが面接官の印象は大きくプラスになります。

※【ベトナム語対応参考図書】ビジネス日本語就職活動編

皆さん、いかがでしたか? 日本の就職活動のことが少し理解いただければ幸いです。基本的には就職活動は「お見合い」です。結婚相手を見つけるために自分の良いところをPRして、正直に、自分を相手に分かってもらうことです。結婚相手なのですから相手の事をしっかり知ることも大切です。相手の(会社の)どんなところを知ればよいのかは教育総研ビジネス日本語テキストで勉強していただくことができます。

✓ベトナム語対応
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就職は人生の大きな一つのステップです。実りある就職活動になりますよう教育総研は全力で応援しています!

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