オンボーディング(On-boarding)とは、「乗船」「機内」と訳される言葉です。船や飛行機に乗っている事を指しますが、人材育成においては社員がスムーズに組織で活躍できるようサポートするプログラムを意味します。
教育総研の日系企業向けオンボーディングプログラムは、組織の中核を成し、組織の成長エンジンとなるローカル幹部候補社員がマネージャーとして必要な知識や学びを得てスキルアップするためのプログラムです。
目次
目的
オンボーディングプログラムは、管理職として必要となる知識やスキルを学び、マネージャーとして早期戦力化するためのプログラムです。
組織をけん引する幹部社員に必要なスキルや知識を一定期間で集中して学んでいただく事で、つまずきやモチベーションダウンを軽減し、やる気を下支えし、能力を発揮しやすくします。経営視点で考えても短期での人材育成が求められています。
早期戦力化の必要性
環境変化のスピードは年々早まっています。今や「10年ひと昔」などとは誰も言えなくなってしまいました。ドッグイヤー、マウスイヤーとビジネス界でのスピードは速まるばかりです。人材育成も時間をかけて、経験の中なら学ぶという猶予が無いのが現状です。
ベトナムではジョブポッピングが課題としてあげられますが、早期離職の原因は「職場環境」が大きくウエイトを占めています。
「自分はちゃんとやっているのに思うように評価してくれない」
「部下は思うように動いてくれない」
「職場では緊張感が薄く、皆おしゃべりばかりしている。頑張ってるのは自分だけ。」
ベトナムの人材紹介会社のサイトでは、中間管理職や一般社員のこのような不満が多くみられます。職場の不満は「マネージャーの管理力不足」の現れです。
「管理職の役割を理解し、部下に伝え、チーム力を高め、経営者視点で組織へ貢献する」
これが管理職の仕事ですが、これを理解しているベトナム人は未だ少ないと言えます。
マネージャーがきちんと自分自身の役割を全うすれば、部下のモチベーションも向上が期待できます。ジョブポッピングが文化とさえ言われるベトナム人であっても、本当のところは転職しても状況はあまり変わらないことを知っています。
早期に知識を身に付け、リーダーとしてのポテンシャルを発揮することができれば、その本人のみならずその部下も含めて職場全体に活気が生まれ、働きやすい職場にすることができます。
厳選したプログラム
教育総研は長年の経験を活かし、日系企業のローカル幹部候補生に必要なスキルセットとして3つ厳選しました。
1、リーダーシップ
組織のリーダーの役割、リーダーとしてどのように振舞うのか、視野を広げるために役立つ知識などを身に付けます。リーダーは組織が進むべき道筋を示す力が必要です。幹部候補生としての心構えを整え、自分と組織のベクトルを合わせることを学びます。
2、目標管理(MBO)
自分自身とチームの成長のために必要なMBO(Management by Objectives)の基本を学びます。論理的思考や分析力も改めて学ぶことができます。自己流からの脱却と成果を意識するために幹部候補生には必須のスキルです。
3、部下マネジメント
幹部候補生は将来的に組織全体をまとめる人材であることが期待されている人材です。部下をマネジメントするための視点や部下とのコミュニケーションのあり方を学びます。組織のリーダーとして部下の力を発揮させる重要性の理解を深めます。
実施イメージ
オンボーディングプログラムは約3カ月の実施期間を想定しています。下記はイメージです。実施前にスケジュールはご相談させていただきます。
基本的に各テーマは3時間/回×2回で実施し、間隔をあけることで学んだことを職場で実践し、経験できるように構成しています。
オンボーディングプログラム実施費用
当プログラムの実施費用は以下の通りです。
使用テキスト
オンボーディングプログラムではオリジナルテキストをご提供します。
教育総研のテキストは日本語に不安があっても内容が理解できるようにベトナム語併記です。また、イラストを多用し、視覚的に分かりやすく工夫しています。
日系企業のローカルマネージャーは部下がベトナム人であることがほとんどであることから、オンボーディングプログラムの内容はベトナム語で理解することが必要です。テキストの日本語表記は副次的に日本人上司とのコミュニケーションに役立ちます。ビジネス日本語を学ぶことより、このポジションに就かれる方には「考え方」を学んでいただく事の方が重要であると教育総研は考えています。
担当講師
オンボーディングプログラムは日本人とベトナム人2名体制で講師を務めます。主な講義はベトナム人講師がベトナム語で、補足説明や質問への回答、アドバイスなどは経験豊富な日本人講師がベトナム語逐次通訳でお伝えします。
期間中はメールでの質問を受け付け、学んだ知識の職場での実践をサポートします。メールでの質疑はベトナム語で受付け、表現しにくい困ったことや相談事を伝えるための心理的ハードルを軽減させます。
オンボーディングプログラムご提案書
オンボーディングプログラムのご提案書はこちらからダウンロードしていただけます。
まとめ
社内の風土形成のキーパーソンはマネージャーです。マネージャーがきちんとチームや組織をマネジメントできれば、部下にとって働きやすい職場となり、部下の成果が上がるとマネージャー本人のやりがいにもつながります。
基本的に成長意欲の高いベトナム人にとって、スキルアップの機会提供はロイヤルティ向上にもこうかがあります。
家族意識の高さは日本文化に通じるところがあります。職場のメンバーが活き活きと仕事ができ、メンバー同士の信頼関係が強くなれば会社のメンバーは家族同様大切なものとなります。「企業は人なり」。成長する良い組織づくりのためにぜひオンボーディングプログラムご採用をご検討ください。
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(株)教育総研 大坂 osaka@powerweb.co.jp