未来のリーダーを育成する教育総研です。
ベトナム語対応できます!と各方面で発信していたら、最近、「ベトナム人だけじゃないんですけど、、」というお問合せがあったりします。
日本の会社に就職するベトナム人の数は増えていますが、日系企業では社内用語を英語にしていたり、ベトナム人だけでなく、中国や台湾、その他の国出身の社員の方々で国籍が混在する「多国籍」になっているケースがあります。特にホワイトカラー候補だとその傾向は顕著です。今回は多国籍=グローバル社員への人材育成を成功させる秘訣をお伝えします。
目次
日本企業の当り前は当たり前じゃない事を前提にする
日本企業文化は諸外国から理解されにくい文化と言えます。「空気を読む」「ツーカー」「阿吽の呼吸」など、仕事を円滑に運ぶための言い回しがたくさん存在し、そしてそれは英語で一言で置き換えることができません。英語なり、他言語で一言で言い換えることができないということは、独自の文化と言えます。技術的なスキル付与(作業の工程を学ぶようなもの)以外の研修では、仕事を進める上で必要になる考え方を学ぶものが多くあります。まずは日本企業文化は外国人にとって「当たり前ではない」ことを前提とした内容である必要があります。そして日本企業で働くにあたり、重要な価値観を理解してもらえるよう、その目的や効果を明確に事例などで示すことが重要です。
テキストに英語を採用する
英語はやはり何といっても「世界の標準語」です。世界の英語を話す人口は約13.5億人とされています。(データ出典元The most spoken languages worldwide in 2021 )
主言語は日本語で英語を副言語としてテキストに採用すると、グローバル研修では上手くいきます。中国や台湾、韓国人の方々は漢字圏ですので日本語を読むことができますし、意味も大体理解できます。ただ、近年増加傾向にあるベトナム人は非漢字圏で英語も不得手な人が多いので教育総研のテキストではベトナム語も副言語として入れています。
イラストを多用する
英語を副言語として採用したとしても、やはり文字だけだとうまく伝わりません。そこでテキストにイラストを多用(!)することをお勧めします。TOKYO2020オリンピックではピクトグラムが話題になりました。ピクトグラムなどのシンプルなイラストがあるだけで分かりやすさが増します!事例などはなるべくイラストを使ったテキストを使いましょう。
Eラーニングや事前・事後勉強会などの予習復習機会をセッティングする
1日や2日の研修は「やって終わり」になりがちです。これはグローバル対応の研修に限ったことではありませんが、研修効果を高めるためにEラーニングや社内勉強会などを設定しておくことが効果的です。特に重要なことは、その部門の上司の方々も見守るということです。
インプットはアウトプットすることでより理解が深まります。インプットしたことは業務でアウトプットしてみることが重要です。そしてそれが役に立ったのか、違う方法が良いのか、他の人はどんなことをしているのか、受講生同士でお互いに確認し合い、それを上司にも共有してもらえると業務にも活かせます。忙しい上司の方々はGoogle Driveなど、使いやすい共有ツールを使って効率的に見守りとフィードバックをしていただくことができます。
まとめ
外国人社員の方々に日本人社員と共に活躍してもらうためには、異文化への理解と共に、日本企業のエッセンスをしっかりと理解してもらえる機会を提供する必要があります。日本企業に就職したのであれば日本企業の文化を理解し、力を発揮していただく。その一助になるのが研修です。研修単体で実施するのではなく、包括的に人材育成を行われるために様々なサービスをご検討ください。今回はアイデアのいくつかをご紹介しました。皆様のグローバル人材を含めた人材育成のヒントになれば幸いです。
教育総研の人材育成サービス
教育総研では皆様の人材育成のお手伝いができるよう、サービスをご提供しております。
当ホームページ内プログラムをご参照ください。
・研修は海外経験、日本企業での実績豊富な講師が担当します。(ベトナム語、英語のサポートも可)
・オンラインでの実施も可能です。国内外問わずご相談ください。
・テキストはベトナム語/英語対応が可能です。日本語のテキストにベトナム語や英語を副言語として採用することで、ビジネス日本語の習得にも役立ちます。
・教育総研EラーニングコンテンツEduOsakaでは動画とテキストで自己学習を支援します。各種デバイス対応で、いつでもどこでも何度でも学んでいただけます。
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