この時期は、多くの組織にとって節目であり、振り返りと次の一歩を考える特別な一日ではないでしょうか。新年度に向けて「何に注力するか」「どんな価値を提供していくか」を見つめ直す、そんな大切なタイミングです。そんなタイミングだからこそ、皆さまにお届けしたいテーマがあります。それは、「社会課題の解決を出発点とした、新しい事業開発のあり方」です。
いま、多くの地域や企業が「社会課題」と真正面から向き合う時代に突入しています。人口減少、雇用確保の国難さ、地域経済の停滞、インフラの老朽化、若者の都市流出。これらは行政だけでなく、企業にとっても無視できない問題です。
一方で、社会課題は「新しい事業の種」でもあります。その地域、その企業にしかできない価値提供を通して、課題を解決しながら持続的なビジネスを生み出す。そんな可能性に、多くの経営者や自治体の方々が注目し始めています。
そこで今回、私たちは「自社の強みを社会課題に活かす、新しい事業開発の学びワークショップ」を企画しました。この研修では、「社会の痛み」に目を向け、そこに自社や自分たちのリソースをどう掛け合わせるかを真剣に考えます。
この企画の背景には、私たちが日頃から提唱している「CSV経営(Creating Shared Value)」の考え方があります。
企業が社会課題の解決に取り組むことは、単なるCSR(企業の社会的責任)ではなく、企業の持続可能な成長戦略です。
私たちはこれまで、多くの企業や地域プレイヤーと伴走しながら、社会的価値と経済的価値の両立を図る事業の立ち上げや見直しを支援してきました。その中で感じるのは、「社会課題を起点としたビジネス」は、今こそ多くの企業にとって不可欠な視点だということです。
地域や社会の困りごとに耳を傾け、自社の強みを活かして新しい価値を生み出す。このプロセスこそが、まさにCSV経営の実践であり、未来志向の事業開発に直結するアプローチだと私たちは考えています。

本研修では、以下のような内容を予定しています。
・社会課題の捉え方と、ビジネスとの接点
・地域資源・企業資源の棚卸しと活用法
・事業アイデアの創出ワークショップ
・社会性と収益性を両立する視点
・仲間とつながる、学びと実践の場
研修の対象は、地域や会社を発展させたいと考えておられる企業経営者や自治体関係者、そして社会的インパクトをもつ事業に関心のある方々です。
座学だけではなく、ワークショップや事例共有を通して、実践的な学びとネットワークづくりを後押しします。
「課題のある場所」にこそ、ビジネスの芽がある。そんな視点を持ち、自社の強みを社会にどう活かすかを考えることは、いまの時代を生き抜くための新しい力になります。
「まずは話を聞いてみたい」「うちの組織に合う形はあるだろうか」そんな段階からのご相談も大歓迎です。ご関心をお持ちいただけた方は、ぜひお問い合わせください。
新しい事業を考えることは、社会との新しい関係をつくることでもあります。共に学び、共に構想し、未来をともにつくる仲間が増えることを、心から願っています。
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